今月から、薪ストーブや釜に使う薪をつくるアルバイトをしています。インフォーカスの営業中に知り合った薪屋さんが雑誌を気に入ってくれて、お金に困ってるならウチで仕事しなよと声をかけてくれたのでした。

仕事場は仙台から一時間ほど車で走ったところで、ちょっとした丘陵の裾野を切り開いた作業場。私の仕事はとりあえず、運ばれてきた原木を決まった長さに切り分け、丸太にしていくこと。その後、その丸太は薪割り機に駆けられます。

原木を切るときにはチェンソーを使います。生まれて初めて使うチェンソーにドキドキですが、なんとかコツを掴み始めたところです。難しいのは、原木の取り廻し。何十本も積まれた原木の山から、切る木を引っ張りぬいて、チェンソーで切れるように移動させるのですが、原木はそれぞれ5,6メートルあって、太い木なんかは、普通に力を加えただけではビクともしないほど重い。トビという、クワみたいな形をした道具の鳶口を木に突き立てて、てこを利用しながら少しずつ移動させます。チェンソーを握るまでに結構くたくたです。昔の人は、さらに木を丸太に切るのも、それを運ぶのもすべて機械化していなかったわけですから、薪一つ作るにもどれだけの労働力が必要だったか考えると本当に頭が下がる思い。

今のところ、独りっきりで作業場にいることが多いですが、淋しい心を慰めてくれるのは、遠くの田んぼで農作業している農家さん。宮城はそろそろ田植えの季節。その準備で田んぼに人がいるんですね。休憩中、作業中のトラクターを遠目に見て、木に向かう気持ちをチャージ。それから、カエルとかイタチとか、いろんな小動物もいて、心を和ませてくれます。

まだ慣れていないのもあって、仕事を終えて帰ってくるころには体がボロボロですが、私のようにモノを書く人間が得なのは、全てが筆の肥やしになること。木に触れ、格闘し、そして同じように働く人たちの人生に触れる。その全てがモノを書くことにつながっています。それに、この仕事で知り合った人たちから広がっていく世界もめちゃくちゃディープで魅力的。この仕事をしているからこそ見えてくるストーリーが、Vol.3辺りにまとまってくるのではないかなと、今からわくわくしています。

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相沢 由介

1980年生まれ。 インフォーカスの取材・編集・発行を全て一人で行っています。その他、フリーのカメラマン・ライターとして、紙媒体の企画や取材、企業や個人事業の広報物・WEBサイト等の作成を行っています。

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